ゾンビ問題

from ヨンパチ学問ニッキ id:hannah:20050721

[学問メモ]Stanford Encyclopedia of Philosophy 12:53
哲学辞典なのに「Federalism」なんていう項目までちゃんとあって、重宝している。それなりに知られた人が書いているものも。
でも「Zombies」や「Time machines」という項目もある。ゾンビが哲学的主題だとは知らなかった。私もまだまだ勉強が足りない。


コメント欄で id:clinamen さんが ISBN:4826901062 を紹介してた。そういえば、最近「ゾンビ」を見かけたはず。えーと、そうだ。「考える人 2005年夏号 No.13」だ。


▼考える人 創刊3周年 販促パンフレット表紙 と 哲劇の人のご紹介。

 


同誌34ページより(「心と脳」をおさらいするための 21のキーワード/山本貴光吉川浩満)。

哲学的ゾンビ】philosophical zombie
私と物理的にまったく同一であり、そのふるまいもまったく同一でありながら、一切の意識経験を欠いている存在。問題になっているのは、ゾンビの存在の現実的な可能性ではなく、その論理的な可能性である。意識現象をすべて物理的なものに還元できるとする立場への反論において提出されることが多い。この論法によれば、意識は物理的なものを超えた存在であり、意識を物理的なものに還元できるとする立場は誤りとなる。
デイヴィッド・J・チャーマーズ『意識する心──脳と精神の根本理論を求めて』林一訳、白揚社、2001